Netflixで見た、冴えないご近所同士、アメリカの中年男二人の映画「パドルトン」。
安そうな賃貸アパートの1階と2階、異性愛者の男二人が、毎日淡々と、しょうもない勤めに家を出て家に帰る。
やらない二人が毎晩、仲良く片方の部屋のソファで一緒に、だらだらピザを食べてビデオの映画を見る。
いったいどんな人がこの映画を見るんだろう、見た人はこの映画に何を感じて何を見い出すんだろうって考えながら見ていた。
自殺が描かれてるから、正解として、そこに焦点を合わせて観るべき映画なのかもしれない。
でもズレた自分は、映画の中、男二人が気持ちを通わせて「こっそり」生きていてる様子に注目してしまい、いろんな事を考えてしまった。
二人はなんとなくいつも一緒にいて、二人にはいつもお決まりの話題がいくつかあって、二人だけのくだらない遊びをして、男二人で寄り添って生きている。
懐かしいと思った。映画の中の二人は自分に似ている。
男女でも男二人でもいい、女二人でもいい、二人はちゃんとやって、体も心も全部つながるのが正解なんだと思う。
でも、自分はいまだにやらない二人の親密さに心地良さを感じて、懐かしんで求めている。
幼稚でどうしようもない人間だ。