中年独りもん

会社員の男性同性愛者。

360回の夕飯

一時期、面倒で夕飯を食べてなかったんだけど、これは健康であるためにまずいだろう、と大人の頭で考えて、この頃はきちんと食べてる。

 

夕飯を食べないと、空腹で寝付けないから、当時は何年か、寝る前に夏でも冬でもアイスクリームを食べてた。間抜けな中年。

 

自炊して、ネットしながら部屋で自分の食べたいものを食べて、と侘しい姿ではあるけれど、今どきの世の中、若い人はもちろん、いい年して独りで生活してる人も多く、まあ普通かな。

 

自分はテレビはつけないんだけど、例えば、録っておいた好きな番組でも見ながら、スマホ片手に夕飯を食べる。平日の夜だったら、けっこう一日の中の落ち着ける、悪くない時間だったり、そんな人も多いと思う。

 

料理は得意じゃないし面倒だし、適当に外食もする。そういう店に入るから当たり前だけど、店内にはスマホ片手の一人客がいっぱい。皆んな仕事も忙しいだろうしね。

 

そんな時、外食ではスマホをいじらないから暇なこともあって、もそもそ定食を食べながら、いつものように足し算と引き算を始める。

 

まず足し算。1月にあった職場の会食、3月に転勤して行った友人と行ったとんかつ屋、それから、と。

 

そして引き算。1年は365日、365回の晩ごはん、誰かと食べたのは5回ぐらいで、今は9月。計算してみると、自分は今年も360回ぐらい、独りで夕飯を食べることになる。

 

決して一人で外食、寂しいな、というのではなく、実際、食べている時は、長年の慣れた普通の行動をしている感覚があるだけだ。周りに老いも若きも独り飯のリーマンがいるのだし。

 

しかし、もやもやっと、この360回の独りの夕飯、これぞ自分が今までして来た事の結果、というか、辿り着いた姿だと思ってしまう。

 

 

自分はクズだ。