ダミアン・デンプセイ。
アイルランドの中年フォーク歌手。ギターを弾きながら、訛りのある英語で男っぽく歌う。
名前、ダミアン・デンプシーっていうのかもしれない。
歌う姿を見ると、外見は水戸黄門の格さんをやってた俳優にちょっと感じが似ている。
最近見た少し前のイギリス映画の中で、彼の歌が使われていて、泥臭い生き生きとした歌にぐっと来た。日々の小さな悩みを歌って忘れようっていう歌。
日本の歌も大好きだけど、自分は英語の歌詞のほうが、心に直接響く感じがある。
後で、YouTube 経由のアマゾンミュージックで、彼がカバーするJohn Grant の"You don't have to" を見つけた。一応、コラボの形かな。
ゲイシンガーとして知られるジョン・グラントが書いた "You don't have to" 。
この曲、ジョン・グラント自身のアルバムでは、変てこなアレンジのせいで、今まで魅力が全く分からなかったけど、ダミアンが無骨に男まるだしで歌い上げると、たまらなくいい。
"You don't have to" は、いつも理屈っぽいジョン・グラントが、たぶん実体験で別れた恋人に対する嫌悪を吐き出した歌。
ここまできちんと言語化して恋愛の終わりを責められたら、元恋人も辛かろう。
自分も相手を責める気持ちが強いタイプ「だった」から身につまされる。(恋愛においてっていう意味ではないよ)
誠実そのもの、ブルーカラーな感じのダミアン・デンプシーが歌うと、同じ曲なのに、バカな男が、別れたビッチにまだ腹が立ってるけど、お互い様だねって歌ってるように聞こえる。
ぐっとくる。