中年独りもん

会社員の男性同性愛者。

恐い顔

いつも温厚な、笑顔以外見たことがない男が、すごく恐い顔をしていることに気が付いた。

 

この時は3回目、一瞬、誰か知らない人に見えて、ビクッとしてしまった。

 

自分は、やっている最中、集中してくると、なんというか、虫眼鏡で太陽の光を集める時みたいに、相手の目をじっと、見たくなる。

 

どうしたってわからない、人の本心とか本気とかを目の奥から読み取りたいと思っているのかもしれない。

 

互いに集中してきて、また、目の前の怒っているような、思いつめたような、今まで見たことのない、相手の顔。

 

上と下、右と左、時より目が合うと、ニカっと、見慣れた笑顔専用みたいな、目尻の垂れた顔になるけど、しばらくすると、また恐い顔に戻る。

 

なんだろうか、いい顔だと思った。ぐっと来る。

 

後で、自分も最中には、あんなちょっと怒ったような顔をしているのかな、と考えた。どうだろう。

 

あの恐い顔は、男でも女でも、男とする人が見たい男の顔なんじゃないかと思う。