先日、古いパソコンを処分した。20年にわたる歴代のパソコンたち。全てノート型だ。
自分の場合、大体、ディスプレイがダメになってしまって、新しいのに買い換えることが多い。
捨て方もよくわからなかったし、壊れてただの「四角い物」になったパソコンを、何台も棚の奥に仕舞い込んでいたんだけど、引っ越しを機に、やっと処分することができた。
処分業者に出す前に、外部モニターを使って、せっせと中身を確認し、データを取り出したり、きれいにしていく。
2台目のVAIO君、当時はWebメールの前の時代で、パソコンの中に古いメールのやり取りが残っていた。
20代半ば、その時はアメリカに行っていて、白人熊1号が、とかチャイニーズのおじさんと、とか、毎日毎日、当時の親友にメールを書いている。
東京にいる友達の方も負けじと、BBQパーティーで、とかプールに行ったらさ、とか、二人とも、なんだか可愛らしくて、ほっこりしてしまう。
必ず素敵な人と出会い、結ばれると思っていて、二人してそれを微塵も疑っていない。
しかも、互いにそれぞれの頑張りに本気でアドバイスをしたり、エールを送っていたり、読みながら、おかしくて何度も笑ってしまった。
ちょっと、職場にいる20歳前の子達の会話を聞いてしまっているような、そんな錯覚に陥る。何というか、ピュアだ。愛おしい。
古い壊れたパソコンの中の、未来は明るく、きっと何かが待っていると信じている二人。
その一人は自分だ。